英語にはスペルも発音も意味も似ている単語があり、fartherとfurtherもその一つです。それぞれ異なる意味と用途があるので、英語で文章を作成するには、この2つの違いを理解しておくことが必要です。
Fartherは時間や空間のより距離の隔たりを表現するのに対し、Furtherは広義な使い方が可能。
Furtherは形容詞として「加えられた」または「それ以上の~」を表す場合にも使われる。
同音異義語は紛らわしいものですが、このFartherとFurtherにFatherを加えた3つの単語は、スペルチェッカーをすり抜けたり、うっかりすると「誤った」修正をされてしまったりするという点でも要注意な単語です。改めて違いを整理しておきます。
一般的に、fartherは物理的な距離(隔たり)を示し、furtherは抽象的な距離を示すと説明されますが、どちらとも言い切れない場合もあります。
また、furtherは副詞として「さらに」という意味や、形容詞として「追加の」という意味に加え、動詞として「さらに進める」または「促進する」といった意味で使われることもあります。
fartherとfurtherの区別が難しい点は、どちらも「より遠く」という意味が似ている上、いずれの単語も「far」の比較級として使われること、さらにどちらも形容詞と副詞の両方の使い方ができることです。
文章によってはどちらかを使うかで意味が異なってしまうこともあれば、別の文章ではどちらを使っても差違はないとなることが「さらなる(further)」混乱を招く原因です。
例えば
The new store is farther down the lane.
The new store is further down the lane.
新しい店の場所を説明するこの2つの文章は両方とも間違いではありません。
だとすれば、fartherとfurtherは同じ意味として使えるのでしょうか?
確かにどちらでも構わないというケースもありますが、常時ではないところがこの2つの単語の使い分けを難しくしている理由のひとつです。
どのケースではどちらもでも使えるのか、どのケースではいずれかしか使えないのかを学習しておく必要があります。
まず2つの語の違いを整理しておきましょう。
| farther | further |
| 物理的な距離 | 抽象的な距離 |
| 物理的な(測定可能な)距離における「より遠く」を意味する | 進捗など物事の進み具合に対して用いるが、距離に対しても用いることができる |
| 副詞、形容詞 | 副詞、形容詞、動詞 |
| far – farther – farthest | far – further – furthest |
形容詞としてのfartherとfurtherは、どちらも「far」の比較で「より遠く」を意味します。「距離」については同じように使うことができます。
The birds flew to farther fields in search of food.
The birds flew to further fields in search of food.
furtherとfartherは、動作がより長く続いたことや延長されたことを示す副詞としても使われます。
The birds flew farther in search of food.
The birds flew further in search of food.
つまり、物理的な距離(測定できる距離)について話すときは、どちらを使うかで大きな差違は生じません。これは比較級においても同じです。
fartherが時間や空間における隔たりを表現するのに対し、furtherは距離だけでなく、進捗や状況など「程度」の進み具合を示すのにも使うことができるので、文章によってはfartherとfurtherの選択を間違えると、意味が伝わらなくなってしまいます。
形容詞としてのfurtherには「追加の」「さらなる」または「より進んだ」と訳されるようにmoreやadditionalの意味を持つこともあります。
The police will conduct further investigations on the case.
If you require any further information, feel free to contact me.
また、furtherは「促進する」「推進する」というように何かを成功させたり前進させたりする行動を表現する動詞としても使われます。fartherにはこの使い方はありません
This new policy will further their political interests.
If Kelly wants to further her education, she will need financial aid.
furtherのそれぞれの品詞の例文を並べておきます。いずれもfartherでは置き換えられないことがお分かりいただけるでしょう。
We need further research on this topic. (形容詞)
The discussion went further than expected. (副詞)
She is working hard to further her career.(動詞)
この2つの単語を使い分けるには意味を理解しておく必要があります。繰り返しになりますが、fartherとfurtherの違いは物理的な距離か、非物理的な距離かによります。
Furtherとfartherを文脈によって使い分けることは簡単ではありません。furtherは抽象的な議論やデータ分析などの文脈で使用されることも多いので使い分けには注意してください。
文脈をよく見て使い分けることで、より正確に意図を伝えることができるようになります。
ここでお伝えした2つの違いが文章力の向上に役立てれば幸いです。
博士論文や研究論文を書く行為やその成果物を指すアカデミック・ライティング。基礎知識を振り返り、ライティングスキルを向上させるためのポイントを概説します。
AI英文校正ツールTrinkaの独自調査により、研究および論文執筆の作業を効率化し精度を高めるAIツール6選【2025年版】をご紹介します。
研究方法(Research Methods)を明確に記述することは論文執筆において重要です。定量的研究、定性的研究、定性・定量融合法研究の3つの研究方法論について概説します。
一般的な文章では頻繁に使われる「and/or」。論文など学術的な文章では使用の可否を指定するジャーナル・ガイドラインもあります。
発音もスペルも似ている「incident(出来事・事象)」と「incidence(発生・発生率)」。状況そのものを指すincidentと状況の発生率を指すincidenceの違いを、例文付きで解説します。