Raise:目的語を必要とする他動詞で、「何かを上に動かす」または「何かを高いレベルに上げる」という意味。何を上げるのか示す。
Rise:目的語を必要としない自動詞で、「何かが上に動く」「高める」という意味。主語が自動的に上がる。
英語のRaiseとRiseはどちらも上に動くことを表し、スペルも発音も似ていますが、使い分けを間違うと変な意味になってしまいます。さらに、riseが不規則変化する(rise – rose – risen)ことにも注意が必要です。いくつかの例文を示しますので、この2つの動詞をそれぞれどの状況で使うべきかを覚えるヒントとしてください。
非英語ネイティブにとってraiseとriseのような同音異義語はその使い方でミスをしやすいものです。
raiseとriseは文章中で名詞または動詞として使われます。動詞としては、どちらも「上に向かって動く」ことを意味しますが、2つの単語を使った例文を比較してみると違いが見えてきます。
Raiseは他動詞で必ず目的語(一般的には名詞)を伴います。「何を」持ち上げるのか、高いところに動かすのかを示さなければ意味を成しません。
誤:The students were instructed to raise if they agreed.[目的語がない]
正:The students were instructed to raise their hands if they agreed. [目的語あり]
一方のRiseは自動詞なので「~を」「~に」を示す目的語を必要としません。自然現象や自動的な上昇を表します。
誤:The king rises his throne to greet the ambassadors.
正:The king rises from his throne to greet the ambassadors.
違いを表に示します。
| raiseの特徴 | riseの特徴 |
| 他動詞「~を上げる」 | 自動詞「上がる」 |
| 目的語が必要 | 目的語が不要 |
| 意図的、人工的な上昇を表す | 自動的・自発的な変化 |
| 活用:不規則変化 raise-raised-raised | 活用:規則変化 rise-rose-risen
|
| 「上げる」「立てる」の他に「育てる」という意味もある | 「立ち上がる」という意味もある |
riseは主語が「上がる」「起き上がる」「立つ」というように行動を表すので、文によってはget upやstand upで言い換えることも可能です。
簡潔で分かりやすい文章、例えば“Raise your hand if you have any questions. ”や “Don’t raise your voice.”または“The sun rises from the east. ”や“The prices rose to a steeping high recently.”のように対象の動詞を含む簡単な文章をまるごと暗記するのも違いを区別するのに役立ちます。
学術的な文章では、Riseは数値などの「上昇」を示す際によく使われます。
Blood sugar levels rise after having meals. (血糖値の上昇)
Water rises in a small capillary due to surface tension. (水位の上昇)
この2つの文章のriseの代わりにraiseを使うことはできません。
「上げる」以外の「(資金などを)集める、募る」との意味でraiseを使う場合、raiseの目的は資金になります。
Researcher needs to raise money for his research.
他の覚え方としてはraiseとriseを使ったイディオムを何度も口にしておくとイメージがつかみやすくなるかもしれません。幾つか例を挙げておきます。
「raise」
「rise」
最後に、もう一つ間違えやすい単語「arise」について補足しておくと、「rise」が物理的に上がることを意味するのに対し、「arise」は抽象的に(何かが)生じるという意味で使われます。arise は 問題・状況・機会 などを表すのに使われますが、これも「rise」と混同しないようにしてください。
Prices are rising. (物価が上がる)
A new problem has arisen. (問題が生じる)
raiseとriseの使い分けとして覚えておくべきは他動詞「raise」の後ろには必ず「何を」に当たる目的語が来ること。一方の自動詞「rise」は「何が」に当たる主語さえあれば文が成立することです。自動詞と他動詞の違いを理解するには、簡単な例文を抑えつつ、さまざまな例文を読んだり書 いたりして慣れていくことも一案です。間違えやすい単語については確認を重ねることでミスを防ぐようにしてください。
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