2025年6月20日
学術出版と高等教育に関わるテクノロジー・ソリューションの開発提供を行う研究支援エナゴは、自社開発のAIツール「Trinka(トリンカ)」に新機能DocuMarkを追加、機関・組織等への提供開始を発表しました。
AI使用の検出から学習支援に
教員たちの能力を本来の業務へ
DocuMark - ライティング追跡機能
https://www.trinka.ai/jp/features/documark
AIによる英文校正ツールとしてスタートしたTrinkaは、盗用・剽窃のチェックやパラフレーズなどの機能を持ち、研究者や学生、学術出版関係者など幅広いユーザーに利用されてきたもので、今回追加されたDocuMarkは、学生の倫理的で学習効果の高いAI使用を促すものです。学生が文章を推敲して自身のことばに昇華させられるようになることを支援します。
教員は、高い透明性の元、学生のAI使用に目を光らせるのではなく、より高い学習効果を引き出すことが可能になります。
生成系のAIモデルが急速に進化する中で、大学を始めとした研究・教育機関は学術・研究インテグリティの確保という課題に直面しています。DocuMarkは、学問的水準の維持と、倫理的なAIツールの学習への取り入れの両立を目指します。
「高等教育におけるAI使用にパラダイムシフトをもたらすことを目指し、私たちはDocuMarkを開発しました。」エナゴCEOシャラド・ミッタルはそう語ります。「DocuMarkは単なる監視ツールではなく、教室での信頼を回復し、教師の皆様のストレスを軽減するプラットフォームなのです。」
DocuMarkは、レポートなどの提出物作成の際にAIを使用した場合、学生が提出前に責任を持って自分で推敲し改稿できるよう導きます。教員には、学生のライティング種別を数値化した検証レポートが提供されます。
学生にとってDocuMarkは、執筆に寄添う伴走者で、倫理的に不適切なAI使用を防ぐためのセーフガードです。自分のことばで書くことについて、より自覚的になり、より大きな自信を持てるようユーザーを支援します。
教員にとってDocuMarkは、AI使用の検出ではなく学習支援に自らの能力をシフトするためのプラットフォームで、成績評価のプロセスをより明確にします。
DocuMarkはまた、研究・教育機関のAI使用に関するポリシー策定・更新のためのデータを提供します。アドミニストレーターの、AI時代における責任ある学習環境整備の根拠付けとなります。
それぞれの研究・教育機関で採用されている既存の学習管理システムへの統合も可能。学術インテグリティの改善に向けて、TrinkaのDocuMarkの試用を検討する大学向けにパイロットプログラムも提供しています。
教員のストレスを軽減し、学生の学習を向上させ、AI時代における倫理基準を維持する。エナゴでは、その方法を探るための、DocuMarkの試験的な運用も呼びかけています。
「私たちは、AI時代において、学術インテグリティの再定義に参画しようとする大学様を歓迎します」(CEOシャラド・ミッタル)
DocuMarkに関する詳細情報はこちら:
https://www.trinka.ai/features/documark
パイロットへのご応募はTrinka営業担当部門まで:
connect@trinka.ai
Trinkaは、研究支援エナゴが開発した、研究等のデータのプライバシーに配慮した学術論文およびテクニカルライティングのためのAIライティングアシスタントです。研究者や専門家がフォーマルな文章を簡潔、かつ魅力的に作成できるようサポートします。機関向けソリューションでは、所属する全員へのアクセス権の付与や、既存のシステムへのシームレスな統合、堅牢なデータ管理を、それぞれの大学や団体のニーズに合わせてカスタマイズして提供しています。
https://www.trinka.ai/jp/
エナゴは、世界中の研究者の論文執筆活動および出版活動支援事業を展開する会社です。2005 年以来、私たちは 125 か国以上の研究者の研究活動および論文執筆活動をはじめとし、ジャーナルへの採択までを支援しています。
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